米ぬか酵素に関わり始めたばかりの頃、
いろいろなお客様とお話をしている中で、
結構衝撃を受けた事の1つ。
病院で働いていた事がある自分の認識と、
患者さんという立場にある方との認識に差がある事。
例えば抗生剤の点滴について、
効かないから今度はこっちのに変えましょう。と言われた。
他の職業でそんなこと言ったら、ちゃんとやってよ!ってお客様にすごく怒られるよね。
多分効くだろう。でやられたら、たまったもんじゃない。
それを聞いた時、心の中で、
今まで考えてもみなかったけど、確かにそうだ。
でも、それは厳しすぎやしませんか?
だって、それ、病院では普通のことですよ。
みんな一生懸命やってますよ。
って、思いました。
この認識のズレは何だろう。
先日、図書館で借りた 患者必読 という本に書いてあった、
医療とは壮大なる人体実験である。
という言葉に、なるほど、これか。と思いました。
こういう考え方が、双方に欠けているんだな。
ある程度確立された治療方法だとしても、人はそれぞれ違うのだから、
どんな結果が出るかわからない。
人体実験に参加するかどうか。
参加する側は、その事を踏まえて自分で調べて自分で決める。
決めた後に決心が揺らぐのも仕方がないと思う。
命に関わることなんだから。
提供する側は、その事を踏まえて丁寧に説明する。
例えば、同意書にサインした後で、「家でゆっくり読んでね。」と、合併症や副作用の説明書を渡すのはやめて欲しい。できれば、参加する側の揺れも受け止めて欲しい。
そうすれば、患者側が感じる不信感や医療者側の虚無感が少なくなるのかなあ。
なんて事を、グルグルと考えています。