いかに効率良く仕事をするか。
お店を始めてからは特に、
作業を効率良く進めるためにあれこれ考えて動く事が増えました。
だけど、なんだかイライラと余裕がなくなる。
いろいろな事を効率良くこなし、
活発に動いている人達が称賛されがちだけれど、
本当にそれが良い事なのかしら。
良い事なのかもしれないけど、別に自分はそうじゃなくてもいいな。
なんて事を考えている頃、
看護師をしていた頃の先輩からお手紙が届きました。
メガネやテレビのリモコン、食べかけのスルメやらでゴチャゴチャした
我が家の居間のテーブルの上に、
ポンと置かれていたその手紙は、
開封する前から静かな雰囲気を醸し出していました。
ポストに投函するまで丁寧に丁寧に扱われた事が伝わってくるその手紙。
正座をして丁寧に開封し、2日間かけて何回も読み直しました。
読み直すごとに、心がシーンと静まります。
店主もお手紙で返事をしたい!
と、レターセットを引っ張り出しましたが、
なんだかカビ臭い。…断念。
メールで、でも心を込めてお返事をし、
今後も連絡は手紙でも電報でも驚きませんよ。鳩だとちょっと驚くかも。
的な事を書いたのに、
その後の先輩からの連絡は専らメールになっています。
理由は、
いい鳩がみつからないから。
だそうです。
モノが発する雰囲気。
相手に伝わるのですね。
多くのモノに囲まれて生活しているわけですが、
効率重視に偏らないようにして、
自分を取り巻くいろいろなヒト モノに、
丁寧に心を込めて接していきたいな、と改めて感じました。