3週間ほど前から、我が家に鬼軍曹が現れました。
鬼軍曹の正体は、母 ツネコ さん
鬼軍曹にしごかれているのが、父 タカチャ
パーキンソン病で内服治療歴12年。
最近は症状の進行と薬の副作用で生活の介助量が少しずつ増えていました。
酵素浴に1人で入るのが大変で、足が遠のいていました。
6月下旬の発熱&内服薬の変更をきっかけに、
副作用が バコーンと出て、
せん妄状態、嚥下困難で、食事も内服も出来なくなりました。
病院受診しましたが、担当医不在で対処できないということでした。
病院は頼れないのか…。
飲めないものは仕方がない。
薬を止めて様子をみる良いチャンスかもしれない。
でも、悪性症候群という副作用が出るのは困る。と悩んだ末、
ネオドパストンという薬だけ、なんとか内服して、脱水しないように注意しながら、
次の定期受診まで様子をみることにしました。(その後の受診で主治医と相談し、しばらくネオドパストンのみの内服にして、調子をみながら量を増減しながら2週間様子をみる事になりました。)
ムセがひどいため食事が摂れず、激ヤセのタカチャ。
訳の分からない事を言いだすタカチャ。
幻覚がある様子のタカチャ。
家の中の場所がわからなくなり、トイレと言いながら、玄関にいこうとするタカチャ。
薬が抜ければ落ち着いてくるから、それまでの辛抱だよ。
と言っても、
ああ、お父さんがかわいそう。頭だけでもシッカリして欲しい。
と、悲しむツネコさん。
幻覚は数日で少しずつ改善してきました。
食事も徐々に摂れるようになりました。
副作用が消えると、震えはほとんどないものの、
すくみ足、姿勢の悪さ、ヨダレ多さ、若干の鬱っぽさなどの症状が前面に出てきました。
すると、タカチャが徐々に甘えん坊タカチャに!(本人はそんなつもりはないんでしょうけどね。症状に波があり、できるくせに甘えてる!と思われてしまうのが、辛いところです。)
すると、ツネコがさんが鬼軍曹に変身。
生活全般の介助中に、
よろけて危ないからシッカリ壁に掴まっているように!と、
毎回怒る鬼軍曹。
トイレの介助中に、頭の上にヨダレが 落ちてきた!と、
怒る鬼軍曹。
リハビリをやる気がない!と 怒る鬼軍曹。
朝夕の散歩の時に、
姿勢が悪い!足の上げ方が少ない!手の振りが小さい!
声を掛ければやるのに、すぐにやめてしまう…と嘆きつつ怒る鬼軍曹。
諸々用事を済ませ、ひと休み〜とソファーに座った途端、
用事を言いつけてくるからヤッキリしちゃう!
と怒る鬼軍曹。
タカチャもいい大人なんだからさ、
あんまり手や目をかけ過ぎない方がいいよ。
セッティングだけして、できるかどうかやってみて、できなければ手伝えばいいんだよ。
と言うと、
あんたは冷たいだよ!
と店主が怒られました。
(確かに、目を離しすぎて、いつの間にか畳の上で転んでいたタカチャに大きな声で呼ばれたことがありました。音も立てずに上手に転んだんですね、すごいじゃん。と、言っておきました。)
7月15日からは、ほぼ毎日酵素浴をしているタカチャですが、
介助が必要で、店内には介助する鬼軍曹の厳しい声が響いています。
ツネコさん、あなた鬼軍曹みたいよ。
と、何度も言っていますが、
あったりまえじゃん。
との事。
昨日、様子を見にきてくれて姉ヨシノさんも、
「ツネコ 鬼軍曹だね。」
やっぱり、同じ事感じたのねー。
そして、ヨシノさんは、自分の夫や子どもに対する声の掛け方を反省したそうです。
これから、ヨシノさん宅には、平和な時間が流れる事でしょう。
ここ数日はネオドパストンの内服も止めていますが、
昨日辺りから、タカチャに笑顔が見られるようになり、今日はトイレに1人で座れたらしい。
12年も薬を飲んできたんだから、そんなに簡単には良くならない。
小さな変化に一喜一憂しないようにしよう。
とにかく次の受診までのあと1週間、可能なら3ヶ月くらいは頑張りたいね。
と、家族で話しています。
1日のうち20時間くらい鬼軍曹に怒られているタカチャが、
反撃に出る日を楽しみに。
いや、どんなに怒られても全然気になってないみたいだから、反撃には出ないだろうな。
それよりも、
鬼軍曹が、
普通よりちょっと元気で
普通よりちょっと口が悪く
普通よりちょっとおせっかいな
おもしろいツネコさん
に、できるだけ早く戻れますように。