部署異動をしてから、しばらくの間は定時に退社して米ぬか酵素に通っていました。
しかし、平日は残業をすることが多くなり、次第に足が遠のいて全く行かなくなってしまいました。
脱ステロイドの頃ほどの皮膚の悪化はありませんでしたが、日光に当たると小さな湿疹ができたり、疲れると首や頬が赤くなったりカサカサになったりしました。でも、休養をとって体調を整えれば薬を使わなくても、肌の状態は良くなっていきます。
屋外に出るときには日傘か帽子を着用、出かける時にはもしも!に備えて、基礎化粧品を持ち歩きました。
旅行で行った常夏の島でも黒い帽子にパーカー。プールに行っても、私は即パラソルの下に入ってしまい、友人は一人でプールに入って遊ぶはめになりました。ホテルの水は塩素いっぱいで怖いので、シャワーだけでさっと済ませ、自分の飲み水は現地でペットボトルを買って、そこに塩素を消して上質な水になると聞いて購入した小さなティーパックのようなものを入れて確保しました。
今、思い返すと神経質になりすぎていたな、と思いますが当時は真剣でした。
「疲れた時は誰でも肌の調子が悪くなる。吹き出物ができたり、肌荒れを起こす。
私の場合はそれがアトピーっぽい出方をするだけ。
自分の体の力で良くなれるのだから、もう少しおおらかに構えよう。」
そんなふうに考えられるようになり、肌の状態に落ち込むことはなくなりました。
アトピー性皮膚炎がひどくなってから、オシャレとは無縁の生活を送っていましたが、ヘアカラーやパーマをかけても頭皮がかぶれることがなくなり、メイクもできるようになりました。
2010年の春頃から諸事情により、今まで二人で行っていた仕事を私一人でこなさなければならなくなりました。
最初は頑張っていましたが、さすがに大変で上司に、限界!と伝えていました。しかし、これまた諸事情により、上司に助けを求めても、良い結果にならないという事がわかりました。
時々他部署の上司に愚痴ったり助けを求めたりしましたが、状況が変わることはありませんでした。
毎日の残業と休日出勤。
帰宅後、ゆっくり入浴することと睡眠と韓流DVDを観る時間は削れない!
という事で、夕食はコンビニで買って済ませる事が多くなりました。
その頃の心の支えの曲は、友達が送ってくれたMDに入っていた
Mr.childrenの「彩り」。仕事への行き帰りの車中で毎日熱唱しました。
家族から、
そんなに無理して頑張って、何かいいことはあったのか。
そもそも、二人分の仕事をこなせるほどの能力はアンタにはない。
状況が変わらないのなら、仕事を辞めた方がいいのではないか。
と言われました。
自分でも、限界が近いことがわかっていましたが、変な精神状態になっていて、
周りに助けを求めることも、仕事を辞めることもできないまま1年が経ちました。
今までは、自然に治っていた皮膚のカサカサと痒みが治らなくなりました。
前回の悪化の時には何ともなかった脇の下がグジュグジュして浸出液が流れました。
その頃には、顔がなんとなく浮腫みっぽくなり、髪や体が脂っぽく、体臭もきつくなったように感じました。
米ぬか酵素には行かず、ドラッグストアでサプリメントや栄養ドリンクなどを買い、一日に何種類も服用してしのいでいました。
そして、2011年の6月。
やっと、仕事が二人体制に戻った日の夜。
顔中に白い小さなプツプツができました。
なんか、見たことのあるプツプツ。嫌な予感。
ゴロゴロしていると、いつの間にか白いプツプツは消えてなくなってしまいましたが、顔全体が赤くなっていました。
う~ん、こりゃまずいかな。まあ、とりあえず寝てしまおう。
と、入眠。
そして、翌朝起きて鏡をみると顔が赤く腫れ、元々小さい眼が更に小さく、半分くらいの大きさになっていました。
うぉ~ッ! またかーーーーっ!! やっちまったーーーーーー!!!
なんとなく、こうなる予感はしていましたが……またまた、大爆発!!!です。